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http://mainichi.jp/articles/20161123/kei/00s/00s/011000c
先日ご紹介した子ども農業雑誌『のらのら』の記事。
http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/201612/03.pdf
そこから部分抜粋されて『毎日小学生新聞』に掲載されました。
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===ここから
冬編/中(その1) 自然の中で火をおこそう
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森もりでたき火びをするとき、マッチやライターがなくても、
森もりにあるものだけで火ひをおこせます。
「のらのら」冬号ふゆごうから、
火ひおこしの達人たつじんに聞きいたとっておきの方法ほうほうを
紹介しょうかいしてもらいました。
【撮影さつえい・依田賢吾よだけんご】
縄文時代じょうもんじだいの方法ほうほうで
福島県南会津町ふくしまけんみなみあいづまちで
自然学校しぜんがっこう「森もりの遊学舎ゆうがくしゃ」を開ひらく
大西琢也おおにしたくやさんは、火ひおこしの達人たつじんです。
細長ほそながい木きの棒ぼうを杉板すぎいたの上うえで回まわし、
みるみるうちに火ひを出だします。
使つかうのは、枝えだ、葉は、杉板すぎいた、麻あさの繊維せんいなど
全すべて自然しぜんのもの。
縄文時代じょうもんじだいから使つかわれてきた、
世界せかいでも一番原始的いちばんげんしてきな
「きりもみ式しき」という方法ほうほうを取とり入いれています。
摩擦まさつの熱ねつで炎ほのおに
きりもみ式しきの火ひおこしでは、杉板すぎいたにくぼみを彫ほった「火ひきり板いた」と、
太ふとさ約やく1センチメートルの「火ひきり棒ぼう」を使つかいます。
枯かれ葉はの上うえに火ひきり板いたを置おき、火ひきり棒ぼうでくるくる回まわします。
木きくずが摩擦まさつの熱ねつで熱あつくなり、
赤あかく光ひかり始はじめて「火種ひだね」が誕生たんじょう。
これを、麻縄あさなわや樹皮じゅひをほぐした「火口ほくち」でくるみ、
息いきをふきかけて炎ほのおを作つくります。最後さいごに、
太ふとさの違ちがう薪たきぎで組くみ立たてた「火床ひどこ」に入いれます。
息いきを吹ふきかけるとだんだん火ひが大おおきくなり、
たき火びが完成かんせいします。=2面めんにつづく
火ひおこしに使つかうもの
(1)火ひきり棒ぼう
太ふとさ約やく1センチメートル、長ながさ約やく60センチメートルの枝えだ。
中心ちゅうしんが空洞くうどうでまっすぐな硬かたい枝えだを
乾燥かんそうさせて使つかう。
先端約せんたんやく5センチメートルは外皮がいひをむく
(2)火ひきり板いた
杉すぎなどやわらかい木きの板いたに沿そって、
正三角形せいさんかくけいの切きれ込こみと浅あさい円えんのくぼみを彫ほったもの
(詳くわしい作つくり方かたは「のらのら」冬号ふゆごうを参照さんしょう)
(3)枯かれ葉は
マテバシイ、ツバキの葉はなど、厚あつめで乾燥かんそうした枯かれ葉は
(4)火口ほくち
鳥とりの巣すのようにまるめた麻縄あさなわや樹皮じゅひ。
火種ひだねを大おおきな炎ほのおに育そだてるかごの役割やくわり
======ここまで。
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